温室効果ガスの削減を目標に、いろいろな企業が研究開発しています。弊社でもできるだけ早い段階で、温室効果ガス(主にCO2)の削減を考え、2022年より、生分解性プラスチックで作ったスマホケースの開発に着手してきました。
そして、ようやく、2023年2月に、ドイツ本社を構え、気候変動対策ソリューションを提供しているClimatePartner社より、「カーボンニュートラルな商品である」との認定を受けることができました。
「カーボンニュートラル」とは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。これは、商品の原料はもちろん、製造時や輸送時に排出されるCO2も含め、均衡させるという意味です。
今回、弊社の商品である「コンポスケース」は、原料に生分解性プラスチック+再生プラスチックを使用していますが、石油由来のプラスチックよりもおおよそ50%ほどCO2を削減できる原料です。それに加え、製造時や輸送時などのCO2排出量をClimatePartner社に算出してもらい、それらをトータルでゼロにすることが達成できました。カーボンニュートラルとは、その商品がこの世に生まれて、皆様の手元に届くまでを含め、CO2の排出量と吸収量を均衡であることになります。
できるだけ次の世代に今のままの地球を手渡すことを考えると、もっと多くの商品がカーボンニュートラルになるのが理想的だと思いますが、なかなか難しいのが現実です。
ここで、アメリカのAmazonで行われている「Climate Pledge Friendly」というバッジについてご紹介します。
Amazonではいち早く環境負荷を低減してくれる商品をお客様が見つけやすく、また積極的に購入してもらえるように、このバッジ制度を導入しています。
日本のAmazonでは、「Prime」という絞り込みが用意されています。この「Prime」を選択すると、プライム会員向けに登録された商品がずらりと並ぶ仕組みですが、米Amazonでは、これと同じように「Climate Pledge Friendly」というバッジが付いた商品だけをソートすることができます。また、Amazonの報告によると、「同じ商品であれば少しでも環境にいい商品を選びたい」といったエシカル消費が増え、実に75%の人が「Climate Pledge Friendly」バッジが付いた商品を積極的に購入すると言われています。
この「Climate Pledge Friendly」バッジを取得するには、Amazonと提携している「気候変動対策ソリューションを提供会社」と個別に契約し、提供会社から「環境に優しい商品ですね」と認定されると、自動的にAmazonでも「Climate Pledge Friendly」バッジが付くといった仕組みになっています。弊社がお願いしたClimatePartner社はその提供会社の一つです。
今後、日本のamazonでも「Climate Pledge Friendly」バッジが導入されるのでは?と言われているので、できるだけ早い段階で認定してもらうと、環境に優しい商品を探している方に見つけてもらえやすくなるかもしれません。
amazon Climate Pledge Friendly
弊社の「コンポスケース」は、生分解性プラスチックと再生プラスチックを使って成形している商品です。本当は全て生分解性プラスチックで制作したかったのですが、今の技術では難しい点が数点あり、泣く泣く再生プラスチックに変更しました。
難しいことは割愛しますが、それだけまだまだの分野でもあり、今後も進化する分野でもあります。今はまだ、生分解性プラスチックと再生プラスチックを使っていますが、今後よりより原料に巡り会えれば、一気にそちらに切り替えることも視野に入れています。
生分解性プラスチック+再生プラスチックは、石油由来のプラスチックよりもCO2排出量が少ないのがメリットです。逆に言えば、それ以外のメリットはあまりありません。成形の難しさ、柔軟度の低さ、色付けの問題など、従来のプラスチックに劣る部分が多々あります。それでも、できるだけCO2を削減し、いち早く生分解性プラスチックに慣れることで次のステップが踏めるはずだと考えています。
また、「Climate Pledge Friendly」バッジを取得しようと思った時、カーボンニュートラルの費用が安くなるのもメリットかもしれません。
実は、現在も新機種に対応するべく金型作りに取り掛かっています。まずは、この春に発売予定の機種です。
iPhone13
iPhone13 mini
iPhone13 Pro
iPhone7/8/SE2/SE3
Google Pixel7
Google Pixel7a
これらの機種を追加するべく、毎日奮闘しています。
また、今後発売される機種に関しても順次、「コンポスケース」として発売する予定です。
環境負荷を低減する商品をできるだけ多くしていくことで、微力ながらも地球温暖化の速度を遅らせることができればと考えています。
カテゴリ一覧